Artlistは配信で商用利用できる?ライブ配信で使える範囲
Artlistの音楽・効果音(SFX)は、有料プランを契約している間ならライブ配信のBGMとして商用利用できます。
YouTube LiveやTwitch、TikTok LIVEのような配信でも、広告収益・投げ銭・メンバーシップなどで収益化してかまいません。
Artlist公式ブログでも、Twitch配信者向けに「曲をダウンロードして配信中に流せる」と案内されています。
ロイヤリティフリーとは、一度ライセンスを得れば、再生回数や収益に応じた使用料を追加で払わなくてよい仕組みのことです。
Artlistはサブスク型のロイヤリティフリーなので、配信を何時間しても追加料金はかかりません。
ただし、どんな配信でも自由に使えるわけではありません。
配信で使えるケースとNGなケースを、まず表で整理します。
Artlistの音楽を配信で使えるかの早見表
| 配信の使い方 |
可否 |
| ゲーム実況・雑談配信のBGM |
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| 待機画面・エンディングのBGM |
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| 配信中の効果音(SFX) |
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| 企業・ブランドの公式配信 |
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| 作業用BGMだけを流す配信 |
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| 無料アカウントの透かし入り音源 |
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※2026年9月時点のArtlistヘルプセンターの記載をもとに整理しています。企業の公式配信はライセンスの種類で可否が変わります。
ゲーム実況や雑談のライブ配信ならBGMとして使える重要度:★★★★★
Artlistのライセンスは、音楽を映像作品の背景に同期(sync)させて使うことを前提にしています。
ゲーム実況の後ろで流すBGMや、雑談配信のオープニング曲は、まさにこの「背景としての音楽」にあたります。
映像が主役で音楽が脇役の配信なら、Artlistの曲をBGMに使えます。
配信の待機画面やエンディングで流すループ曲、盛り上がる場面の効果音も同じ扱いです。
VTuberの歌枠以外の配信や、ゲーム実況YouTuberの長時間配信とも相性がよい使い方です。
音楽を聴かせることが目的の配信はライセンスの対象外重要度:★★★★★
注意したいのは、音楽そのものを聴かせることが目的の配信です。
Artlistのヘルプセンターでは、音楽を流し聴きさせるためのプレイリスト動画をどのプランでも使えない使い方としています。
静止画に曲を流すだけの動画や、音楽を配ることが目的の動画も含まれます。
「24時間 作業用BGM」「勉強用 lo-fi ラジオ」のように、Artlistの曲を連続で流すだけのライブ配信は、プレイリスト動画と同じ扱いになります。配信の主役が音楽になっていないかを基準に判断してください。
また、Artlistのライセンスは映像作品へ組み込む前提です。
イベント会場や店舗で音だけをスピーカーから流す使い方は、配信とは別物で想定されていません。
オフラインのイベントで流したい場合は、Artlistの法人窓口に相談しましょう。
無料アカウントでダウンロードした音源は配信に使えない重要度:★★★★☆
Artlistは無料登録だけでも楽曲の検索や試聴ができます。
ただし、無料アカウントでダウンロードできるのは電子透かし入りのサンプルです。
透かし入り音源は確認用なので、収益化している配信はもちろん、収益化していない配信でも流さないのが安全です。
配信に限らないArtlistの商用利用の基本ルールは、商用利用の記事で詳しくまとめています。
配信BGMを揃えるなら
Artlistの配信ライセンスはSocialとProで商用利用の範囲が違う
Artlistのライセンスには、個人向けの「Social」と、仕事の案件まで対応する「Pro」の2種類があります。
配信で商用利用するときは、自分がどちらのライセンスで契約しているかを最初に確認しましょう。
※2026年9月時点のArtlistヘルプセンターの記載です。Clearlist登録数は「各プラットフォームごと」の数です。
Socialライセンスは個人のライブ配信の収益化までカバー重要度:★★★★☆
Socialライセンスは、自分のチャンネルで発信する個人クリエイター向けのライセンスです。
公式ヘルプでは、個人チャンネルでの広告収益化やスポンサーのような商用要素を含んでも使えると明記されています。
個人の配信者がスポンサー付きの配信をしても、Socialライセンスの範囲内です。
ただし、Clearlistに登録できるのはYouTube・Twitch・TikTok・Instagram・Facebookで各1チャンネルまでです。
メインとサブの2つのYouTubeチャンネルで配信している人は、登録数が足りなくなる点に注意しましょう。
企業案件やクライアントの配信を請け負うならProライセンス重要度:★★★★★
Proライセンスは、クライアントやブランドのための制作までカバーするライセンスです。
企業の新商品発表ライブを請け負う映像編集者や、ブランドから依頼されたPR配信をするYouTuberはこちらが必要になります。
Socialライセンスのまま企業案件の配信にArtlistの曲を使うのはライセンス違反になります。
また、完成した作品をクライアントに渡すのはOKですが、ダウンロードした音源ファイルそのものを渡すことはできません。
クライアントが自分で音源を差し替えたり使い回したりする運用は、どのライセンスでも認められていません。
従業員50人を超える会社の公式配信はMax Business以上重要度:★★★☆☆
法人のアカウントで配信するときは、会社の規模にも注意が必要です。
Artlistは、グループ会社を合わせた従業員が50人を超える会社のために素材を使う場合、Max BusinessかEnterpriseの契約を求めています。
これは配信する担当者が1人だけでも同じです。
企業の広報・マーケ担当の方は、担当者個人のプランで会社の公式配信を回さないようにしましょう。
案件配信にも使うなら
Artlistの配信BGMで著作権の申し立てを防ぐClearlistの使い方
だから配信前のClearlist登録が大事なのじゃ!
Artlistの楽曲は、YouTubeのContent IDに登録されています。
そのため、正規にダウンロードした曲でも、チャンネルをClearlistに登録していないと著作権の申し立てが入ることがあります。
Content IDとは、YouTubeにアップされた動画や配信の音声を、権利者が登録した音源と自動で照らし合わせる仕組みです。
一致すると、動画の収益が権利者に回ったり、再生が制限されたりします。
Clearlistとは、自分の配信チャンネルや動画をArtlistアカウントに紐づけて「この人はライセンス済み」と伝える機能です。
登録しておくと、Artlistの曲を使っても申し立てが出なくなります。
Clearlistに登録できる配信プラットフォーム重要度:★★★★☆
Clearlistに登録できるのは、主要な配信・SNSのプラットフォームです。
Clearlistに登録できるプラットフォーム
| プラットフォーム |
主な配信の使い方 |
| YouTube |
YouTube Live・アーカイブ・ショート |
| Twitch |
ゲーム実況・雑談配信 |
| TikTok |
TikTok LIVE・短尺動画 |
| Instagram |
インスタライブ・リール |
| Facebook |
Facebookライブ |
ポッドキャストも1番組まで登録できます。
逆に、この一覧に無いプラットフォームで配信する場合は、Clearlistによる事前対策が効かない点を覚えておきましょう。
配信前にやるClearlistの登録手順重要度:★★★★★
Clearlistは配信を始める前に登録しておくのが鉄則です。
手順はかんたんで、数分で終わります。
Clearlistの登録手順
- Artlistにログインし、右上のプロフィールアイコンからClearlistを開く
- 配信しているプラットフォームを選ぶ
- チャンネルのURL、またはチャンネルIDを入力する
- 表示されたチャンネル名とアイコンを選んで確定する
Proライセンスなら、チャンネル単位だけでなくYouTubeの個別動画のURLも無制限に登録できます。
クライアントのチャンネルで配信する場合は、同じ画面から招待リンクを発行できます。
招待リンクの有効期限は30日なので、期限が切れたら発行し直しましょう。
登録でつまずいたときに確認したい3つのポイント重要度:★★★☆☆
Clearlistの登録がうまくいかないときは、次の3点を見直してください。
- チャンネルに動画を最低1本アップしてから登録する
- ユーザー名ではなく正確なチャンネルIDを貼る
- ブラウザを更新してからもう一度試す
配信を始めたばかりのVTuberは、アーカイブを残さない設定だと動画が0本のままになりがちです。
その場合は、自己紹介のショート動画を1本出してから登録するとスムーズです。
なお、Clearlistが守るのはArtlistの「音楽」だけで、効果音や映像素材、AIナレーションは登録しなくても申し立ての対象になりません。
配信前に準備するなら
Artlistを使った配信のアーカイブと切り抜きの商用利用
ライブ配信は、終わったあともアーカイブや切り抜き動画として残り続けます。
Artlistを配信で商用利用するなら、配信後の扱いまで押さえておきましょう。
契約中に配信したアーカイブは解約後も公開したままでよい重要度:★★★★☆
Artlistのライセンスでは、契約中に完成・公開した作品は、解約後もそのまま使い続けられます。
ライブ配信のアーカイブも、契約中に配信・公開したものならこのルールに当てはまります。
Clearlistも、契約中に登録したチャンネルは解約後もクリアされたままです。
配信者を引退したり別サービスへ乗り換えたりしても、過去のアーカイブを非公開にする必要はありません。
解約後に同じ曲を新しい配信で流すのはNG重要度:★★★★★
一方で、解約後に新しい配信やアーカイブを公開するときは、Artlistの曲を使えません。
配信ソフトの再生リストに曲を入れっぱなしにしていると、解約後の配信でうっかり流してしまうことがあります。
OBS Studioなどの配信ソフトに登録している音源は、解約と同時に外しておきましょう。
また、解約後はClearlistに新しいチャンネルや動画を追加できなくなります。
切り抜き動画は投稿するチャンネルもClearlistに入れる重要度:★★★☆☆
配信の切り抜きを別の切り抜きチャンネルに投稿する場合は、そのチャンネルもClearlistに登録が必要です。
Socialライセンスは各プラットフォーム1チャンネルまでなので、本チャンネルと切り抜きチャンネルを両方登録できません。
切り抜きチャンネルも運用するなら、3チャンネルまで登録できるProライセンスが向いています。
ファンが作る切り抜き動画は、その人自身のライセンスが必要になる点も知っておきましょう。
あなたの契約は、ファンのチャンネルまでは守ってくれません。
アーカイブまで守るなら
Artlistの配信で著作権の申し立てが来たときの対処法
Clearlistに登録していても、プラットフォーム側の誤検知などで申し立てが来ることがあります。
慌てて配信やアーカイブを消す前に、誰から来た申し立てなのかを確認しましょう。
申し立ての送り主によって、やることが変わります。
申し立ての送り主別の対処法
| 申し立ての送り主 |
対処法 |
| Artlist Ltd |
チャンネルや動画をClearlistに登録する |
| Artlist Ltd (Music Publishing) |
YouTube上で異議申し立てをする |
| Artlist以外の権利者 |
Artlistのサポートに問い合わせる |
Artlist名義の申し立てはClearlist未登録が主な原因重要度:★★★★☆
送り主が「Artlist Ltd」の場合、ほとんどはClearlistへの登録漏れが原因です。
配信チャンネルや該当するアーカイブをClearlistに追加すれば、申し立ては解除されます。
「Artlist Ltd (Music Publishing)」の場合は、YouTube上で異議申し立て(dispute)を行ったうえでClearlistに登録します。
どちらも費用はかかりません。
Artlist以外から来たら必要な情報をそろえて問い合わせる重要度:★★★☆☆
Artlist以外の権利者から申し立てが来た場合は、Artlistのサポートに問い合わせます。
問い合わせのときは、次の3つをそろえておくと話が早く進みます。
問い合わせで用意するもの
- Artlistの楽曲ページのリンク(無ければアーティスト名と曲名)
- 非公開ではない配信アーカイブのURL
- 申し立て元と日時が分かる画面のスクリーンショット
ただし、契約していない期間にダウンロードした音源や、ライセンスの範囲外の使い方をしている場合は、Artlistでも申し立てを取り消せません。
日ごろから楽曲ごとのライセンス証明書と請求書を保存しておくと、証拠として役立ちます。
YouTubeで申し立てが来たときの詳しい流れは、YouTube収益化の記事にまとめています。
申し立てに強い音源なら
Artlistを配信で商用利用するプランと料金の選び方
音楽と効果音だけならMusic & SFXで十分じゃ!
Artlistの料金プランは、音楽と効果音だけのプランと、映像素材やAI機能まで使えるプランに分かれています。
配信で何を使うかによって、ちょうどよいプランが変わります。
配信で使うArtlistのプランと料金
| プラン |
月額料金 |
使える素材 |
向いている配信者 |
| Music & SFX |
1,590円(年契約) |
音楽・効果音(SFX) |
個人のゲーム実況・雑談配信 |
| Max |
6,290円〜 |
音楽・SFX・映像・AI生成 |
配信の演出や動画編集もこだわる人 |
| チームプラン |
1人あたり15%引き |
契約プランの素材 |
配信チーム・制作会社(最大7席) |
| Max Business |
62,190円〜 |
音楽・SFX・映像・AI生成 |
従業員50人超の企業の公式配信 |
※2026年9月時点の情報です。料金は変更されることがあるため、契約前に公式サイトで確認してください。
個人の配信者はMusic & SFXプランから始めるのがおすすめ重要度:★★★★★
配信のBGMや効果音をそろえたいだけなら、Music & SFXプランが最もコスパのよい選択です。
月1,590円で、配信BGMと効果音を追加料金なしで使えます。
ダウンロードの目安は音楽40曲・効果音100音まで(1日あたり)なので、配信用のプレイリストを作るには十分な量です。
支払いはクレジットカード・PayPal・Google Pay・Apple Payに対応しています。
なお、Music & SFXは年契約のみで、月ごとに解約できるプランではない点に注意しましょう。
配信の演出や切り抜き編集にも使うならMaxプラン重要度:★★★☆☆
Maxプランは、音楽と効果音に加えて映像素材やAI生成機能まで使えるクレジット制のプランです。
配信のオープニング映像を作るVTuberや、切り抜き動画を自分で編集するYouTuberなら、素材を1つのサービスにまとめられます。
AIで生成した画像や映像は、解約後も商用利用できるのが特徴です。
ただし、Artlistのカタログからダウンロードした音楽や映像は、解約後に新しい配信へ使えない点は同じです。
配信チームや企業アカウントはチームプランかMax Business重要度:★★★☆☆
複数人で1つのチャンネルを運営する配信チームは、ログインの共有ができません。
Artlistはアカウントの共有を禁止しているため、人数分の席があるチームプランを選びます。
チームプランは最大7席で、全員にProライセンスが付き、Clearlistは各プラットフォーム5チャンネルまで登録できます。
従業員50人を超える会社の公式配信なら、Max BusinessかEnterpriseを検討しましょう。
配信者のプラン選びの目安
個人でBGMと効果音だけ使うならMusic & SFX、映像素材やAIも使うならMax、複数人で運営するならチームプランが基本です。
配信BGMを揃えるなら
Artlistの配信での商用利用のよくある質問
Artlistの音楽はTwitchのライブ配信で使えますか?
使えます。有料プランを契約している間なら、Twitchのゲーム実況や雑談配信のBGMとして流せます。TwitchのチャンネルもClearlistに登録しておくと安心です。
YouTube Liveのメンバー限定配信でもArtlistの曲を使えますか?
使えます。メンバーシップやスーパーチャットなどの収益化も、Artlistのライセンスの範囲内です。配信するチャンネルを事前にClearlistへ登録しておきましょう。
Artlistの曲だけを流す作業用BGM配信はできますか?
できません。音楽を聴かせることが目的の配信は、Artlistがどのプランでも認めていないプレイリスト型の使い方にあたります。
VTuberの歌枠でArtlistの曲を使えますか?
歌枠で伴奏として使う場合は、音楽が配信の主役になりやすいため、Artlistの標準ライセンスでは判断が難しい使い方です。歌ってみたや歌枠に使いたい場合は、事前にArtlistのサポートへ確認しましょう。
無料アカウントの音源を収益化していない配信で使ってもいいですか?
おすすめしません。無料アカウントの音源は電子透かし入りの試聴用です。配信で使うなら有料プランを契約してから、透かしの無い音源をダウンロードしましょう。
Artlistを解約したら過去の配信アーカイブは消す必要がありますか?
消す必要はありません。契約中に配信・公開したアーカイブは、解約後も公開したままにできます。ただし、解約後の新しい配信でArtlistの曲を流すことはできません。
配信の効果音(SFX)もClearlistへの登録が必要ですか?
必要ありません。Clearlistが対象にしているのはArtlistの音楽だけです。効果音や映像素材は登録しなくても申し立ての対象になりません。
Artlistの配信での商用利用のまとめ
Artlistの音楽と効果音は、有料プランを契約している間ならライブ配信のBGMとして商用利用できます。
YouTube Live・Twitch・TikTok LIVEなどで、広告収益や投げ銭を得ても問題ありません。
ただし、作業用BGMのように音楽を聴かせることが目的の配信はNGです。
個人の配信者はSocialライセンス、企業案件やクライアントの配信を請け負うならProライセンスが必要になります。
配信を始める前にチャンネルをClearlistへ登録しておけば、著作権の申し立てをほぼ防げます。
契約中に公開したアーカイブは解約後も残せますが、解約後の新しい配信には使えません。
まずは月1,590円のMusic & SFXプランで、配信BGMと効果音をそろえるところから始めてみましょう。
配信BGMを安心して使うなら