AudiostockでYouTube収益化が成立する3つの条件
Audiostockは日本の会社が運営する音源サービスです。楽曲490,000曲と効果音495,000音をそろえており、検索から契約、問い合わせまで日本語で完結します。公式ヘルプでは、購入したすべての作品はYouTubeへアップロードする動画に自由に利用できると案内されています。
つまり「Audiostockの音源だから収益化が止まる」ということはありません。止まるとすれば、次の3つの条件のどれかを外している場合です。
収益化が成立する3つの条件
- 契約している期間中に手に入れた音源であること
- 音楽をメインにした動画ではないこと
- 契約したプランが認めている使い方であること
ロイヤリティフリーとは:一度きちんと使う権利を得れば、再生回数や広告収入に応じて追加のお金を払わなくてよい仕組みのことです。使い放題という意味ではなく、契約した範囲を守ることが前提になります。
契約中に手に入れた音源なら追加料金は発生しない重要度:★★★★★
定額制プランの契約中にダウンロードした音源は、そのままYouTubeへ出す動画で使えます。広告を出している収益化チャンネルでも同じで、再生回数が伸びたからといって後から請求が来ることはありません。ゲーム実況者が長時間の配信を切り抜いて何本も投稿する使い方も、範囲内であれば追加費用はかかりません。
単品購入(買い切り)で手に入れた音源も同じ考え方です。こちらは購入した時点で使う権利が残るため、契約期間という区切りがありません。年に数曲しか使わないなら、こちらのほうが管理はシンプルになります。
音楽をメインにした動画には使えない決まりがある重要度:★★★★★
見落とされやすいのがこの条件です。公式ヘルプには、楽曲のプロモーションビデオやBGMチャンネルのように音楽をメインとしたYouTube動画には利用できないと明記されています。収益化できるかどうか以前に、規約の対象外という扱いになります。
具体的には、購入した曲をそのまま1時間つなげた作業用BGM動画や、曲を紹介することが目的の動画が当てはまります。トークや映像が主役で、その後ろに音楽が流れている動画は問題ありません。動画の主役が映像側なのか音楽側なのかが分かれ目です。
作業用BGMチャンネルを立ち上げようとしている人は、この時点で計画を見直す必要があります。動画の本数を作ってから気づくと、まとめて非公開にする作業が発生します。
誰の動画に使うかでプランが変わる重要度:★★★★☆
同じ音源でも、誰の名義で公開するかで必要なプランが変わります。自分のチャンネルに出すだけなら個人向けで足ります。撮影から編集までを受注して他社のチャンネルへ納品する形なら、業務での利用にあたります。SNS動画クリエイターが企業の案件を受けはじめたタイミングは、プランを見直す目安になります。
商用利用そのものの範囲は、別の記事で詳しくまとめています。
YouTube収益化を守るなら
AudiostockでYouTube収益化が止まる6つのケース
収益が止まる原因は、音源そのものより手続きや使い方の側にあります。どこに原因があるかで対処が変わるため、先に全体を並べておきます。
YouTube収益化が止まる6つのケース
| ケース |
原因の所在 |
対処の方向 |
| 音楽をメインにした動画に使った |
規約の対象外 |
動画の作り方を変える |
| 安心利用曲ではない楽曲を使った |
楽曲側の登録状況 |
曲を選び直す |
| 提供者が別サービスで登録している |
楽曲提供者側 |
異議を出して解除する |
| プランの範囲を超えて使った |
契約内容 |
上位プランへ切り替える |
| 解約後に未使用の音源を使った |
契約期間の切れ目 |
解約前にそろえておく |
| 動画に別の音が混ざっている |
Audiostock以外 |
該当箇所を差し替える |
※2026年7月時点の公式ヘルプの記載にもとづく整理です。最新の条件は公式サイトで確認してください。
Content IDとは:YouTubeが動画の音を自動で照合して、登録済みの楽曲と一致するかを判定する仕組みです。一致すると広告収入の行き先が変わったり、動画に表示が出たりします。
音楽をメインにした動画は規約の対象外になる重要度:★★★★★
6つのうち、唯一「あとから直せない」のがこのケースです。異議を出して解決する話ではなく、そもそも認められていない使い方だからです。BGMチャンネルの運営や、購入した曲を並べただけの動画がこれにあたります。
動画の企画段階で判定できるので、チャンネルの方向性を決めるときに確認しておいてください。すでに投稿してしまった動画がある場合は、映像やトークを足して主役を移すか、公開を取り下げる判断になります。
「YouTube安心利用曲」ではない楽曲を使った重要度:★★★★★
Audiostockは権利保護の観点から多くの作品をYouTube Content IDに登録し、警告が出ないように設定しています。この登録済みの楽曲が、作品ページで「YouTube安心利用曲」として明示されているものです。
ここで大事なのは、すべての楽曲が安心利用曲になっているわけではないという点です。公式ヘルプにも、現時点では対象になっていない楽曲があると書かれています。対象外の曲を選んでいた場合、アラートが出る確率は上がります。
さらに、安心利用曲であってもContent IDの仕様上アラートを完全に防ぐことはできないと案内されています。表示があるから絶対に安全、という読み方はしないでください。
楽曲提供者が別サービスでも登録している重要度:★★★★☆
Audiostockに楽曲を提供しているクリエイターが、同じ曲を別のサービス経由でContent IDに登録していると、YouTube側がそちらの登録情報と照合してしまいます。利用者に落ち度がなくてもアラートが出るのはこのパターンです。
このケースは異議申し立てで解決します。手順は後の章にまとめました。落ち度がないので、動画を消したり音を差し替えたりする前に、まず申し立ての手続きを検討してください。
プランの範囲を超えた使い方をした重要度:★★★★☆
動画配信者プランは契約した本人だけが使える設計です。他人の案件やクライアント納品に動画配信者プランは使えません。編集を外注している場合も、外注先が自分でプランを契約するか、上位のスタンダードプラン以上へ切り替える必要があります。
複数人で使う場合も同じで、スタンダードプランは1人分です。部署をまたいで動画を作る企業なら、人数分の契約かエンタープライズプランを選びます。
見落としやすい2つ:解約後の未使用音源と、動画に混ざった別の音重要度:★★★☆☆
解約後の扱いには条件があります。契約中に実際に使った音源はそのまま残りますが、集めただけで使っていない音源は解約後に利用できません。詳しくは解約の章で扱います。
もう一つは、自分が入れたBGM以外の音です。ゲーム実況ではゲーム内の曲がそのまま録音されますし、生配信の切り抜きに店内の音やラジオが入り込むこともあります。この音はAudiostockの音源ではないため、判定に引っかかります。自分の入れたBGMが原因だと決めつける前に、対象になっている時間を必ず確認してください。
安心して使える音源を選ぶなら
申し立てを未然に防ぐ音源の選び方と記録の残し方

公式トップの検索バーからBGMと効果音を切り替えて探せます。右側には30日間無料トライアルの案内が出ているので、初めて触る場面でも次にどこを押すか迷いません。ここで何を選ぶかが、後のトラブルの量を決めます。
作品ページで「YouTube安心利用曲」の表示を確認する重要度:★★★★★
収益化を続ける動画に使う曲は、作品ページで安心利用曲の表示があるものから選びます。表示の有無は曲ごとに違うため、気に入った曲があったらダウンロードの前に確認する習慣をつけてください。
曲を選ぶ段階での確認が、後の申し立て対応の手間をいちばん減らします。動画の本数が増えてから一本ずつ確認し直すのは現実的ではありません。チャンネルの定番曲を先に数本決めておくと、毎回の確認そのものが不要になります。
効果音とボイスはアラートが基本的に出ない重要度:★★★★☆
公式ヘルプでは、アラートが稀に発生する可能性があるのはBGMと歌もの曲で、効果音やボイスでは基本的に発生しないと案内されています。場面転換やボタン操作の音を大量に使うゲーム実況やバラエティ寄りの動画は、この点で有利です。
Audiostockは効果音を495,000音そろえています。BGMは安心利用曲から数本を固定し、演出は効果音で作るという組み立てにすると、判定に触れる面積そのものが小さくなります。
チャンネルを事前登録する仕組みは用意されていない重要度:★★★★☆
ここは他社との違いとして押さえておくところです。海外の音源サービスには、自分のYouTubeチャンネルをアカウントに紐づけて申し立てを事前に止める仕組みがあります。Audiostockの公式ヘルプには、これに相当する仕組みの案内がありません。
そのため防御の手段は、安心利用曲を選ぶことと証跡を残すことの2つに絞られます。事前登録で止められない代わりに、申し立てが来た後の窓口が日本語である点が国産サービスの強みになります。
ダウンロード履歴と制作日をセットで残す重要度:★★★☆☆
ダウンロードした音源は、プロジェクトごとのフォルダに入れて日付とセットで残します。管理画面の履歴と手元のフォルダが一致していれば、申し立てが来たときに証拠を探す時間がかかりません。
とくに動画配信者プランは年間一括払いが前提なので、契約の開始日と終了日を控えておくと、どの音源がどの契約期間に入るかを後から判定できます。登録から音源を入れるまでの操作は、始め方の記事にまとめています。
今日から音源を探すなら
著作権の申し立てが来たときの対処手順
正しく契約していても申し立てが入ることはあります。これは違反があったという意味ではなく、自動判定が別の登録情報と照合した結果として起きます。手順を守れば収益は戻せます。
「申し立て」と「著作権侵害の警告」は別物重要度:★★★★★
最初に切り分けておきたいのがここです。Content IDによる申し立ては、広告収入の行き先が権利者側に変わる状態で、チャンネル自体にペナルティは付きません。動画は公開されたままです。
一方の著作権侵害の警告は、権利者からの削除要請にもとづくもので、チャンネルへのペナルティが付きます。積み重なるとチャンネルが使えなくなります。Audiostockの音源で起きるのは前者がほとんどなので、通知の種類を先に確認してください。
申し立てが入ったときの流れ
- YouTube Studioで、どの部分のどの楽曲が対象かを確認する
- Audiostockの管理画面で、その楽曲の履歴と契約期間を照合する
- 証拠がそろったら、YouTube側の異議申し立てフォームから内容を送る
- 却下された場合は再申請せず、Audiostockの窓口に状況を伝える
異議申し立てを出すと収益はどうなる重要度:★★★★★
異議申し立てを行った時点で、動画に対するアラートは一時的に解除されます。ただし承認されるまでのあいだは収益化されません。承認されたあとに、その期間の収益は動画の投稿者へ支払われます。
つまり、申し立てが来た瞬間に収入が永久に失われるわけではありません。放置すると解除されないまま時間が過ぎるので、気づいた時点で手続きを始めるのが最短になります。
却下されたら2回目を出さずに窓口へ相談する重要度:★★★★★
ここが一番の落とし穴です。異議が却下されたときに、そのまま2回目、3回目と申し立てを繰り返す人がいます。公式ヘルプでは複数回の申し立てはYouTubeチャンネルが停止する可能性があるとして、2回目以降の申請を行わないよう案内しています。
却下された場合は、Audiostockの事務局へ状況を伝えて相談します。楽曲提供者側の登録が原因であれば、権利者に申し立ての取り下げを求める流れになります。日本語の窓口にそのまま相談できるのは、国産サービスならではの進めやすさです。
収益を取り戻したい気持ちで異議を繰り返すと、チャンネルそのものを失いかねません。1回目が却下されたら、手を止めて窓口に相談してください。
日本語の窓口で相談できる音源サービス
YouTube収益化に必要なAudiostockのプランの選び方
プラン選びは金額ではなく「誰の動画に使うか」で決まります。ここを外すと、規約の範囲を超えた使い方になって収益化が止まる側の原因になります。
使い方から決めるプランの目安
※2026年7月時点・年間一括払いの場合の月額換算です。支払い方法や返金の詳細は公式サイトで確認してください。
自分のチャンネルだけなら動画配信者プラン重要度:★★★★★
自分で撮って自分で出すYouTuberやVTuberなら、月858円の動画配信者プランで足ります。60万点以上の素材が対象で、1日100点までダウンロードできます。週に数本のペースなら上限に届くことはまずありません。
条件は契約者本人の動画に限られることです。編集を外注していたり、案件で他社のチャンネルへ納品したりする予定があるなら、この時点で上位プランを検討してください。
案件や納品があるならスタンダードプラン重要度:★★★★☆
映像編集者がクライアント案件で使うなら、スタンダードプランが基準です。月2,365円で100万点以上が対象になり、扱える範囲が広がります。30日間の無料トライアルが付いているので、使い勝手を先に確かめてから本契約に進めます。
複数人で使うことはできないため、チームで分担するなら人数分の契約が必要になります。
複数人で使うならエンタープライズプラン重要度:★★★☆☆
企業の広報担当やマーケ担当が部署をまたいで動画を作るならエンタープライズプランです。15人までは月24,200円で、ダウンロードの回数制限がありません。請求書払いに対応しているので、社内の支払い手続きにも合わせやすくなっています。
料金の内訳や支払い方法、単品購入との比較は料金の記事にまとめています。
月858円で始めるなら
Audiostockを解約した後、公開済みの動画はどうなる?
長く公開し続ける動画ほど気になるところです。Audiostockの定額制は、解約後の扱いが「使ったかどうか」で分かれます。他社と条件が違うので、他のサービスの感覚で判断しないでください。
契約中に使った音源は解約後もそのまま残る重要度:★★★★★
契約中に利用した音源は、解約後も引き続き利用できます。契約期間中に完成させて公開した動画は、そのままで構いません。解約したら過去の動画から音が消える、という心配はいりません。
VTuberのようにアーカイブを長期間残す人や、企業の広報動画のように数年単位で公開し続けるケースでも、契約中に作った分は影響を受けません。
ダウンロードしただけの音源は解約後に使えない重要度:★★★★★
裏返しの条件がこちらです。公式ヘルプでは、収集目的などでダウンロードして使っていない音源については、解約後は利用できないと案内されています。
つまり解約前に大量にダウンロードして貯めておく使い方は成立しません。手元にファイルが残っていても、解約後に新しい動画へ入れることはできない扱いです。使う予定のある音源は、契約期間中に動画へ組み込んでおく必要があります。
解約する前にやっておくこと重要度:★★★★☆
解約前に済ませておく3つ
- 作りかけの動画に使う音源は、契約中に組み込んでおく
- 今後も使い続けたい定番曲は、単品購入に切り替えておく
- ダウンロード履歴と契約期間を控えて手元に残しておく
年間契約のため、途中で解約しても残り期間分の返金や日割り精算はありません。解約は次回の自動更新を止める扱いになり、契約満了日までは通常どおり使えます。満了日までの期間を使って、必要な音源を動画へ組み込んでおくのが現実的な進め方です。
今後もずっと同じ曲を使い続けたいなら、契約期間に左右されない単品購入という選択肢もあります。無料でどこまで試せるかは、無料の記事にまとめました。
契約中にそろえておくなら
AudiostockのYouTube収益化に関するよくある質問
Audiostockの音源をYouTubeの収益化動画に使っても問題ありませんか?
契約しているプランの範囲内であれば問題ありません。広告を出しているチャンネルでも、再生回数に応じた追加料金は発生しない仕組みです。ただし音楽をメインにした動画には使えない決まりがあるため、動画の作り方だけは確認してください。
作業用BGMチャンネルにAudiostockの曲を使えますか?
使えません。公式ヘルプでは、楽曲のプロモーションビデオやBGMチャンネルのように音楽をメインとした動画には利用できないと明記されています。トークや映像が主役で、その後ろに音楽が流れる動画であれば対象になります。
「YouTube安心利用曲」なら申し立ては絶対に来ませんか?
完全には防げません。Audiostockは多くの作品をContent IDに登録して警告が出ないよう設定していますが、公式ヘルプにも仕様上アラートを完全に防ぐことはできないと書かれています。安心利用曲の表示は確率を下げるものと考えてください。
著作権の申し立てが来たらどうすればよいですか?
まずYouTube Studioで対象の楽曲と時間を確認します。次にAudiostockの管理画面でダウンロード履歴と契約期間を照合し、YouTubeの異議申し立てフォームから内容を送ります。申し立てを出した時点でアラートは一時的に解除され、承認後にその期間の収益が投稿者へ支払われます。
異議申し立てが却下されたら、もう一度出してもよいですか?
出さないでください。公式ヘルプでは、複数回の申し立てによってYouTubeチャンネルが停止する可能性があるとして、2回目以降の申請を行わないよう案内されています。却下された場合はAudiostockの事務局へ状況を伝えて相談してください。
解約した後も、それまでにダウンロードした音源は使えますか?
契約中に実際に利用した音源は、解約後も引き続き使えます。一方で、集めただけで使っていない音源は解約後に利用できません。使う予定のある音源は契約期間中に動画へ組み込んでおいてください。
動画配信者プランでクライアントの案件に使えますか?
使えません。動画配信者プランは契約した本人が使う前提の設計で、他人の動画やクライアント納品には対応していません。映像編集者として仕事で使うなら、スタンダードプラン以上を選んでください。
AudiostockのYouTube収益化を止めないためのまとめ
AudiostockでYouTubeの収益化が止まるかどうかは、音源そのものではなく使い方で決まります。契約している期間中に手に入れた音源であること、音楽をメインにした動画ではないこと、契約したプランが認めている使い方であることの3つを満たしていれば、広告収入が止まることはありません。
止まるとすれば原因は6つのどれかです。とくに気をつけたいのは、BGMチャンネルのように音楽が主役の動画には使えない決まりと、すべての楽曲が「YouTube安心利用曲」ではないという点です。曲を選ぶ段階で表示を確認しておけば、後の手間はほとんど消えます。
申し立てが届いたときは、対象の楽曲と時間を確認し、履歴と契約期間を照合してから異議を出します。出した時点でアラートは一時的に解除され、承認されればその期間の収益は投稿者へ支払われます。却下されたら2回目を出さず、日本語の窓口へ相談してください。繰り返すとチャンネルそのものを失う可能性があります。
解約後は、契約中に使った音源だけが手元に残ります。集めただけの音源は使えないため、必要な曲は満了日までに動画へ組み込んでおいてください。プランは自分のチャンネルだけなら月858円、案件があるならスタンダード、複数人ならエンタープライズという分かれ方です。条件を先に押さえて、収益を止めない状態で動画づくりに集中してください。
YouTube収益化を守るなら